箭弓稲荷神社の本殿・尾垂木(おだれぎ)彫刻には、最上段が蜃(しん)、中央部が龍そして、下段が貘(ばく)が彫刻されています(写真参照)
蜃は気を吐いて楼閣を成すと謂れています。社殿彫刻の内、龍は43対、拝殿の格天井の龍は7x7=49、天丼画が一体で合計50体。向拝・唐破風や向拝柱に8体。龍の数は彫刻&天井画で101体に及びます。
龍をはじめとする霊獣は悉く拝殿右側が阿行(口を開いています)、左側が吽行(口を閉じている)の霊獣類が彫刻されています。
龍以外の霊獣/瑞鳥の素木彫刻は:
獅子が24体、鶏&鳳凰 :24体、
獏 (波の獏を含めて):21体
が飾られています。
鳳凰は、‘鳳’がオスで‘凰’がメス。鳳凰の首は蛇、顎は燕、嘴は鶏とされています。
注) 尾垂(おだれ)とは、軒先部分で垂木の先端を隠すために取り付けられる板を指します。鼻隠しとほぼ同じもののようです。